中学では、授業の内容が急に難しくなってくることや、部活動が始まって体力負けをしたりと、家での勉強をしなくなり、だんだん学校の授業についていけなくなり、成績が落ちてくることで勉強ギライになる子供が多いです。
成績が落ちてから、キライになってからでは、子供も親もかなりの労力を要します。このようなことになるのをさけるためにも中学のお子さんが学校の授業についていけないと感じた時の対処法と親御さんとしてお子さんをどのようにサポートしていくべきかをお伝えします。
中学の授業がわからなくなる原因
まず親御さんが、最初に知っておくべきことは小学校と中学校では生活面と学習面の大きな違いがあることです。このことを知っているのと知らないでいるのでは、子供に対するアドバイスの仕方が変わってきます。やみくもに勉強しなさいは、子供に大きなストレスを与えるだけです。
子供は、小学生から中学生になったからと言ってもまだまだ子供ですから、親がサポートしていくべきです。また、この時期は子供の思春期が始まるために親離れ子離れの大事な時期でもあり、親が介入できる最後のチャンスだと思って親も頑張る必要があると思います。
生活面での変化
小学校でのクラブ活動は、部活動となり本格的な活動となるために放課後の自由時間が少なくなることで、疲れやストレスがたまります。いくつかの小学校が集まり、中学校では生徒数が多くなり今まで仲が良かった友達とクラス替えなどで離れ離れになってしまうこと、教科ごとに先生が変わるなど新しい環境に適応していかなければなりません。
学習面での変化
学習内容が大きく変わります。
<小学校(現在)> 各教科:国語、社会、算数、理科、音楽、図画工作、家庭、体育 道徳、外国語活動、総合的な学習の時間、特別活動
<中学校(現在)> 各教科:国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術家庭、外国語 道徳、総合的な学習の時間、特別活動
算数が数学となり文字式を使うようになり、より難易度が上がります。理科は物理、化学、生物、地学と社会は地理、歴史、公民と専門分野に分かれて学習していきます。英語は、慣れ親しむものから知識や実践するものとして学んでいくものに変わっていきます。
授業時間数
小学校では、一般に1科目45分で授業が行われていましたが、中学校では、45分が50分になり、1日の授業数が6時間とすると、1日当たり30分小学校よりも長くなることになります。そのため集中力を維持するのが難しくなる子供も増えてきます。
しかし、注目すべきものは、各教科にあてられる授業時間数です。下記の表からわかるように
こんなに授業時間が少なくなるにもかかわらず、内容が多く難しくなるのです。これらからわかることは学習進度が速くなるということです。
テスト面では
小学校でのテストは、各項目が終わると理解できたかの基本的な内容のもので高得点をとれる生徒が多く、安心されている親御さんが多いかと思いますが、中学校では、確認テスト的なものではなく「中間」「期末」「学年末」といった形の定期テストで全教科のテストを2日位でまとめて行います。
テスト内容も基本的な問題に加え応用力を確認するような問題のため難易度が高いもので、暗記や公式を単純に当てはめるだけでは解けない問題も多く、平均点を下回る生徒も出てきます。しかも、定期テストの成績が通知表の成績(内申点)に大きく影響します。内申点(調査書)は、高校受験の対策になります。
これらのことを踏まえて親として子供にどのようにサポートしていくべきなのでしょうか。まず、学習面に着目すると家庭学習の習慣をつけることとやり方を見てほしいです。
中学では家庭学習が絶対に必要
小学校では、先生が時間に余裕を持って授業を進めてくれるので授業内で復習や予習を行ってくれるので授業をしっかりと聞いていれば基本的に内容は理解できていたと思います。しかし、中学では、時間数がないうえに内容が多いために授業内で復習や予習はしてくれません。しかも、授業のスピードがかなり、速くなり授業内で理解できないことがあれば、どんどんわからなくなります。
そこで、家庭での学習が必要となります。
中学での勉強対策
勉強対策として、塾、家庭教師、通信教育などがありますがその子にあったものを選ばないと効果が出ません。塾で伸びる子、家庭教師が合う子、通信教育とは、それぞれ違いがあります。子供だけで判断するのは危険です。しっかりと親も子供と相談をして決めることが大切です。
まとめ
中学で勉強ギライになってしまう子は、学校の授業がわからないということについて、なぜそうなってしまったのかをまとめてみました。中学になったら勉強が難しくなるというのはわかっていても、具体的にはぼんやりしていましたが、授業時間数がこんなに違うとは、ビックリでした。子供に任せていては、大変なことになります。ぜひ、親が子供と一緒に学んで欲しいものです。
次回からは、これらの具体的な対策を一緒に考えていくつもりです。最後まで読んでいただきありがとうございます。