中学3年生は、1年後に高校受験を控えた大事な時期になります。しかしながら部活動をしている生徒にとっては、夏休み頃まで本格的に中心的存在で活動しなければなりません。
勉強と部活動の両立をしながら、中学3年生の1学期の成績は、高校受験の内申点がつくという大事な時期なので、いかにして部活と勉強の両立をしながら内申点をとるか、この春休みの過ごし方で3年生の新学期に好スタートを切れるようにしたいです。
現在、新中学3年生の男子生徒を受け持ち、どのように進めているかをまとめてみました。
中学3年生になるにあたり家庭教師を依頼
中学3年生になるにあたり家庭教師を依頼されました。生徒は、男の子でスポーツの習い事と部活動をしています。成績は平均的で、現在のところ進学は考えとおらず就職に有利な専門知識がまなべる高校を志望校とされています。苦手な科目は数学、英語、理科で,1・2年生の項目でわからないところを教えてもらいたいとのことです。塾は、習い事と部活で時間の融通がきかないからと家庭教師にされました。
勉強の計画を立てよう
志望校に合格するためにどのくらいの勉強量が必要か?偏差値などを参考にして、学習のスケジュールを大まかに立てます。まず、毎日勉強する習慣があるかを確認します。1,2年生では、テスト前に集中して勉強するだけでよかったのですが、3年生ともなると苦手科目の復習と同時に3年生の勉強もしなければなりません。3年生の内容は、積み重ねの内容になるので、基礎ができていないと理解できなくなってしまいます。
年間スケジュールを決めよう
学力調査が年3回、定着度診断が4から5回あります。学力調査は1年生からのまとめの範囲ですし、定着度診断は、それに加え3年生の学習範囲がプラスされた内容です。
3年生で習う単元プラン
<数学>
式の展開と因数分解・平方根・2次方程式・・・1学期中で終えるようにします。
関数 y=ax2・相似な図形の性質・円・・・2学期中で終えるようにします。
三平方の定理・標本調査・・・3学期の1月中で行い、各学期ごとに1,2年生の関連項目を定着させます
<理科>
運動とエネルギー
生命のつながり
自然界のつながり
化学変化とイオン
地球と宇宙
地球の明るい未来のために
<英語>
【Unit1】受け身の文 let+人・もの+動詞の原形 tell+人+that+文
【Unit2】現在完了形<完了> 現在完了形(疑問文など) 現在完了形<経験>
【Unit3】現在完了形<継続> 現在完了進行形 不定詞に代わる It
【Unit4】関係代名詞 which(主語) 関係代名詞 who(主語) 関係代名詞 that(主語)
【Unit5】 関係代名詞 which(主語) 関係代名詞 that(目的語) 後置修飾(主語+動詞)
【Unit6】後置修飾(動詞の-ing形) 後置修飾(過去分詞) 関節疑問文
【Unit7】疑問詞+to+動詞の原形 If I could…(仮定法)
【Unit8】I wish you were…(仮定法)
月間スケジュールを決めよう
1,2年の復習をしながら3年生の学習を予習中心で計画します。
3年生で習う学習項目の関連のある単元を1,2年生の復習をしながら行います。これが、戻り学習という訳です。
数学
4月~7月
式の展開と因数分解 正負の数、文字と式、
平方根 式の計算
2次方程式 方程式、連立方程式
8月 総復習 学調や定着度診断のやり直し
9月~12月
関数 y=ax2 比例、反比例、1次関数
相似な図形の性質 平面、空間図形、平面図形の性質、合同な図形
円
1月
三平方の定理 確率
標本調査
2月
入試の過去問5年間分
理科
運動とエネルギー
生命のつながり
自然界のつながり
化学変化とイオン
地球と宇宙
地球の明るい未来のために
英語
【Unit1】受け身の文 let+人・もの+動詞の原形 tell+人+that+文
【Unit2】現在完了形<完了> 現在完了形(疑問文など) 現在完了形<経験>
【Unit3】現在完了形<継続> 現在完了進行形 不定詞に代わる It
【Unit4】関係代名詞 which(主語) 関係代名詞 who(主語) 関係代名詞 that(主語)
【Unit5】 関係代名詞 which(主語) 関係代名詞 that(目的語) 後置修飾(主語+動詞)
【Unit6】後置修飾(動詞の-ing形) 後置修飾(過去分詞) 関節疑問文
【Unit7】疑問詞+to+動詞の原形 If I could…(仮定法)
【Unit8】I wish you were…(仮定法)
1日のスケジュールを決めよう
学校の宿題をしてから家庭教師のテキストの宿題をする。
宿題がなくても授業の内容を振り返る時間を作るようにする。
今までは部活中心で過ごしてきた毎日の生活の中で、勉強にあてられる曜日と時間を決める。最初は、習慣がついていないので、本人と相談して毎日10分から30分を勉強の時間に充てるようにした。
授業では、宿題をした中でわからなかった問題を指導するようにした。英語に関しては、次回の単元の重要項目を説明するようにして教科書ガイドを利用し、単語と英文を覚えて次回の授業で確認をするようにした。
1,2年の復習問題で、自分の弱点を見つけよう
そこで、苦手科目の克服のために家庭教師センターより用意されたテキストの1,2年生の復習の単元を自力で解いてもらい弱点の洗い出しをしました。
ここで気づいたのは、小数や分数の計算が弱い生徒が多い事でした。通分の仕方や約分、小数の割り算などができないなどです。これらは、小学校5.6年生で習う内容なので簡単な復習プリントを使って確実に解けるようにしておかないといけないところです。
中学生の内容では、数学に関しては分数の計算が多くなりますが、理科の計算問題で小数を使うことがあるのでやはり、しっかりと出来るようにしておかないといけません。
まとめ
中学3年生になる前に家庭教師として準備しなければならないことをまとめました。部活と勉強の両立をしながら受験生としてどのようにこの1年を過ごし、希望の高校に合格させるか責任重大です。そのために1年間の計画を大まかに立てて、学力をつけていく過程を紹介しました。