勉強ができない子は習慣が身についていない、まず机に向かうことから始めよう

中学生の勉強法

勉強ができない、わからない中学生の特徴とその改善策である習慣づけの方法をまとめてみました。私が、今家庭教師で指導している中学生で気が付いたことでもあります。テレビや携帯、今は誘惑の多い時代です。YouTubeなど小さい子供でも夢中になります。

親御さんは、勉強する習慣を中学生のうちにしっかりと身につけてあげる必要があります。まだ素直に親の言うことを聞ける最後のチャンスです。今を逃すとなかなか親の言うことを聞いてくれなくなり、自分でやるという意識が出ない限り習慣はつきません。ぜひ、参考にしてみてください。

勉強ができない子の特徴

文字を丁寧に書かない

ノートに書く字を丁寧に書かない子が目立ちます。勉強が苦手な子は嫌々やっているので自然に文字が雑になります。数字など判別が出来ない文字の事で下手な文字という訳ではありません。私が教えている中学生は、数学のマイナスが抜けていると指導したときに数字の前に小さくマイナスを付け加えるだけです。きちんと数字を消してわかるようにマイナス(―)を書いてほしいものです。


また、文字を丁寧に書かないと試験の採点で先生に読み間違いをされて正解の答えを×にされてしまう可能性もあります。試験の時だけ丁寧に書くというのはまず無理なので、普段の学習から丁寧な文字を書く習慣をつけておかないと大事な試験で泣きを見ることになります。

問題をちゃんと読まない

問題文を斜め読みでざっと読んで勘違いをしたり、一言一句しっかりと読まないと解けない問題もあります。国語だけではなく、理科や社会、数学などでは、答えだけでなく計算式の過程を書きなさいや
作図の線は残しておくこと、などの注意事項を飛ばして読んでしまうと答えだけでは間違いにされたり、減点されたりして損をします。

対策としては、自宅での勉強で音読をするなどしっかりと読む習慣をつけておく必要があります。試験の本番の時だけきちんと読むなんて言うのは絶対にできないですから。

途中の計算式をノートに書かない

数学などは途中の計算式が大切です。計算の過程が書いてあると試験では余った時間で見直すことで間違いに気づいたりできますが、出来ない子は計算式を飛ばして答えだけを書こうとしたり、ひっ算ですれば確実な答えになるにも関わらず暗算でして答えを間違えるなどが目立ちます。

私の指導している子は、計算式の解き方を説明すると聞いてはいるようなのですが、答えが出ると、途中の式を書かずに答えだけをノートに書きます。これでは、自分がする時に問題が解けません。途中の式は書きたくないのか答えが出ればよいという考えなのでしょうか?とても不思議です。

思いこみをしてしまう

英語の「英文を指示に従って書き換えた時、一語を加えるや全文を書きなさい」などで語句を加えなかったり、かっこの中の文章だけを書いたりするなど、自分で勝手に問題を取り違えたりします。要するに問題文をよく読めばよい事なのですが、思い違いが習慣になっているとなかなか簡単には治せません。

言われたときは、納得しているようなのですが時間が経つとまた同じミスを繰り替えしてしまいます。この思い込みを簡単に治せる子は、成績が伸びますが、誤った思い込みの癖がある子は成績が伸びません。これらは、すべての教科に影響します。

問題を見て、すぐにわからないという

苦手意識からか、問題を見てすぐにわからないと言います。問題を読まない、考えようとしない。解き方を説明して答えが出るとそのまま答えのみをノートに書く、どうしてこうなるのかと言う疑問を持たないといつまでたっても学力はつきません。

勉強のできる子供は、興味、関心があることでどんどん吸収して学力をつけていきますが、出来ない子は、興味、関心を持たないので全く学力が付かないという事になります。

勉強のできない子は、解き方を説明しても個々の捉え方が違います。一度聞いただけで理解できる子供はいません。実際は、解ったつもりでも実際に問題を解かせてみると、全くできないからです。

苦手意識があると、やってもどうせ無理という経験から興味や関心を持てなくなります。また、疲れやストレスがあるとやる気も起こりません。

このような子供には、なぜ勉強が嫌いになったのか、なぜ興味や関心が持てなくなったのかを、子供と話し合って解決する必要があります。どんな子供も本当は、出来るようになりたい、テストでいい点数うを取りたいと思っています。

習慣化するのに必要な期間

一般に習慣が定着するには、行動習慣の1か月、早寝早起きなどの身体習慣は3ヶ月、ポジティブ思考などの思考習慣は6ヶ月と言われています。


では、勉強は1ヶ月という事になりますが、勉強の出来なかった子に関しては、誰かの助けを借りて3ヶ月から半年の期間が必要となります。勉強が嫌いで嫌いで仕方ない中学生に家庭学習を習慣づけるのですから、そのくらいの期間は必要です。

まず、最初の1ヶ月は「面倒くさい」を克服する、次の3ヶ月で「嫌だ、辛い」を克服という具合です。
子供にとって勉強は面倒くさいだけのものか?嫌だ、辛いだけのものなのか?によって習慣化に必要な期間は変わってきます。

習慣化が出来れば、その子の一生の力になります。今習慣をつけないと後になってからでは、できないままで授業を受け続けるという苦痛を味わうか、行きたい高校を諦めるかにもなります。習慣づけは早ければ早いほど無理なくできますが、中学生のこの時期が親の介入できる最後だと思って習慣化をしてあげてください。

習慣化するために親がやること

習慣化するとは?

習慣化は、子供だけでなく大人にとっても大変難しいものです。習慣化とは、苦痛なく、無意識に繰り返しできている状態のことです。
例えば、生活面において毎朝洗顔を使命感を持ってしている人は少なく、毎日当たり前のように、洗顔や歯磨きをすると思いますが、このように何も考えなくても行動できる状態が習慣化できているという事です。

一度、習慣化して無意識に続けることが出来れば負担も減って成果も出やすいはずです。しかし、勉強となると習慣化は一番難しいかもしれません。将来のために必要な勉強だからこそ、上手に習慣化していきましょう。

勉強する時間を共有する

まずは、子供が宿題など勉強する時間に親も同じように机に向かって何か作業をするようにして、子供だけに、辛いことをさせるのは避けましょう。

習慣化は、自分だけでなく誰かと一緒だと頑張れるし、短期間で身につくようになります。
最初は、短い時間から無理なく始めるのがよく、落ち着きのない子供ならば机に向かっているだけからでもよいでしょう。

時間を決めて毎日やる

最初の1ヶ月は、勉強すると決めた時間になったら、親御さんが声掛けのサポートをしてあげてください。時間は、短くてもいいから机に向かうことから始めましょう。

嫌なことをするのだから”そのうちに”と言っていると、どうしても先延ばしになってしまいます。そうならないためにも取り組む時間を子供と相談してきちんと決めましょう。例えば、帰宅したら、お風呂に入ったら、20時になったらという感じです。

ひとまず時間になったら動いて体で覚えさせていくことが必要です。

環境づくりは家族の協力も必要です

勉強は、別のことに注意が向いてしまうと集中できません。時間になったらテレビを消したり、マンガやゲームは片付けて置くようにしましょう。

1回の時間を短くする

習慣化は、量よりも続けることが大事です。1日10分といった短い時間から始めましょう。そして10分たったらもうやめてもいいと声掛けをして、だんだん日にちごとに時間を増やしていきましょう。
とにかく毎日続けることが大切です。最初から時間を長くしすぎると「できない」が増えていき、その結果自信ややる気が低下し、継続できなくなります。


また、短い時間だと集中してやれますし、「できた」という積み重ねが大切です。だらだらとやり続けても頭には入りません。

まとめ

勉強は、少しづつでも毎日やる習慣をつけておかないとなかなかどんどん嫌いになってしまい、後で後悔することになり、後悔して良い結果になるなら良いのですが、全くなりません。

中学生のこの時期に親御さんがしっかりと手伝って後々自分でやれる子にしてあげて欲しいです。

少しでも参考にしていただけたら幸いです。

この記事を書いた人

勉強ギライだった私が、あるきっかけで勉強が楽しいと思えるようになり、現在中学生の家庭教師をしています。高学歴ではないので勉強ができない子供の気持ちがわかります。どの子も頭が悪いわけではありません。成績が上がらない、わからなくなった原因があるはずです。
このサイトでは、管理人ミルキーが家庭教師をして感じたことをまとめて中学生から勉強がわからなくなって、キライになる子供を少しでも少なくしたいと思っています。

ミルキーをフォローする
中学生の勉強法
ミルキーをフォローする
中学生のエピソード
タイトルとURLをコピーしました