中学生の勉強方法としては、学校以外では塾が多く、家庭教師、通信教育などその子供に合っていればどの方法でも効果はでます。しかし、本来、勉強というものは自分がやらないといけないものです。やらされている勉強では、ほぼ効果はでません。
小学校に入学した頃は、たいていのお子さんが勉強は楽しいと感じていたはずですが、学年が上がるにつれて授業内容が難しくなり、その子その子によって理解度に差が付き始め、わからないところが増え、テストで点が取れなくなったり、授業についていけなくなり、勉強がキライになります。
勉強キライになってからでは、自分ではどうすることもできません。そこで、家庭教師の力を借りると言う訳です。何故なら、学校や塾では「自分で勉強する」やり方を教えてくれないからです。
そこで、家庭教師はどんなことをしてくれるのかをまとめてみました。勉強ギライになってしまったお子さんをお持ちの方はもちろん、これから勉強ギライにさせないようにしたいと思っている親御さんにとって知っておいて欲しい情報です。
家庭教師とは
マンツーマンで勉強を自宅で見てくれる指導者です。現在では、オンラインもあります。
ここでは、高い目標のある子供を指導する家庭教師ではなく、勉強ギライな子供を対象とした家庭教師についてまとめています。
特徴
- マンツーマン指導でその子のペースに合わせて、学年をまたいだ戻り学習をして教えてくれます。
- わからないところは、すぐに質問できたり、質問できない子に関しては、隣でチェックしているため、苦手個所を見つけやすい。
- 家庭教師は、主に自宅で勉強するため、他に生徒がいないことで集中できたり、余計なプレッシャーを感じない環境で勉強ができる。
- 都合の悪い日を変更したり、テスト前に指導内容を苦手科目中心に変更したりと融通がきく。
- 親御さんと家庭教師のコミュニケーションが密に取れるので、子供の様子が把握でき、指導内容がよくわかる。
- 宿題に関しては、一人一人の学習状況に合わせての問題なので、効果的な復習ができます。
- 家庭教師の先生との相性が悪ければ交代ができます。
- 自宅以外での場所で指導を受けることもできます。
- 費用面では、比較的高額になる場合があります。
- 家庭教師の場合、受験情報の提供は塾などに比べると少ないです。
- 子供の学力を相対的に計る機会は少ないです。
家庭教師に向いている子供は
子供の性格や学習状況に合うかを見極めることが大切で、しかも、勉強がキライで苦手意識があるために自分では何をすればよいかがわからない。
- 勉強の仕方がわからない
- 部活などが忙しく、塾へ通う時間がない
- 自分から質問できない
- 友達と一緒というよりその子のペースでできる
- わからないことがわからない
家庭教師だからできること
子供のペースに合わせて指導できる
子供は一人一人理解度が違います、特に勉強ギライになっている子供に関しては何度も何度も繰り返し説明しなくてはなりません。
これは、私の経験上気がついたことですが、一度目の説明はほとんど聞いていません。答えを写すことで精一杯なのです。次に実際に問題を解かせるのですが、自分では解けないのでもう一度説明します。そして、やっとできても2問目の問題を解いたら前の解き方を忘れてしまいます。その繰り返しを延々と続けていくわけですから1対1でしか無理ですよね。
子供の悪いくせや細かいミスをチェックできる
勉強がわからなくなっている子供は、最初のうちは無理にでもやらせることが大事になります。何度でも自分の力で問題を解くのですが、解いている課程を家庭教師は監視しなければなりません。
例えば。漢字の書き取りでは「とめ、はね、はらい」は最近あまり重要視されなくなりましたが、雑に書くよりは丁寧に整った字を書いて欲しいです。
数学では、+-の符号や=などが正しく書けてないと減点の対象になります。また、勉強ができない子に共通していることは、計算を暗算でして間違えるという事です、ひっ算をすれば間違わずに済むのに面倒くさいと頭の中で計算をして間違えるのです。かなり残念です。慣れてくれば暗算で出来るようになりますが、最初の頃はたいてい間違えます。
これらの事を、逐次、言葉は悪いですが、監視しなくてはなりません。家庭教師だからこそこのようなことができますね。
やるべきことを具体的に教えていきます
勉強が苦手で、やってこなかった子は「何をどのようにすればいいか」「どこから始めたらいいか」など具体的にプランを立てる必要があります。
勉強がわからなくなった子は、必ず戻り学習をしなければなりません。しかし、同時に学校の授業も進んでいるわけですから戻る学習と現在の授業を同時に理解させなければならないのです。
子供にとってはかなり負担がかかります。家庭教師が、この負担をどのように軽減させながら結果を出すのかは、子供との相性も大切です。
宿題は、子供の状況によって出すか出さないかの判断をします
学校の宿題は、必ずしなくてはなりませんが、家庭教師の授業では、勉強ギライな子が最初は無理やり勉強をやらされるわけですから、授業が終わってからも宿題があるとなると気がめいってしまう子がいます。
そこで、勉強への意欲のない子に関しては、宿題を出さずに、まず「家庭教師での授業」をしっかり取り組ませます。そして、勉強をするという習慣が徐々に出来てきた頃を見計らって少しづつ宿題を出すようにしていきます。
家庭教師で本当に成果が出るのでしょうか
ここまでの家庭教師の説明で、勉強ギライな子供が、家庭教師で本当に勉強が出来るようになって成績が上がるのかという疑問が出てくると思います。
今まで勉強をしてこなかった子供が、正しい方法で勉強をすれば、成績は上がる可能性はあります。ただ、絶対と言う訳ではありませんし、すぐに成績が上がることもありません。
子供の学力や学年にもよりますが、家庭教師を始めてから6ヶ月~8ヶ月ぐらいを目安として目に見えた結果が出てきます。最初のうちは、全く効果は見られないので頑張り続けることが大切です。
家庭教師をつけることを検討するのであれば、勉強ギライな子は、出来るだけ早い学年でつけることをお勧めします。
私の経験では遅くても中学3年生の4月からがギリギリのタイミングだと思います。4月から始めてやっと結果が出始めたのが11月頃から大きく伸びてきました。高校入試になんとか間に合う状況です。
中学1年生で最初、様子を見ていて夏休み、中学1年の春休み、中学2年の中間テスト後などの節目節目で考えらることをお勧めします。
家庭教師を頼むなら体験授業を受けよう
体験授業はたいてい無料で受けることができます。1対1で勉強を見てもらう訳ですからできるだけ希望を取り入れてもらえる会社を選ぶといいでしょう。
家庭教師センターはいろいろあります
- 家庭教師のトライ
- 家庭教師の銀河
- 家庭教師ファースト
- 家庭教師あすなろ
他たくさんあります。
まとめ
勉強は強制的にやらされるものではありません。希望通りの進学や職業につくためには、必要な分野を自主的に学んでいかなければならないのです。
今の時代は、授業時間の短縮やかなり高度な内容を要求されます。その為なんのサポートもなしに勉強を自主的に進められるお子さんは少ないのではないでしょうか?
そこで、サポートとして家庭教師を考えてみました。自主的にできるお子さんは、塾や通信教育でのサポートでよいと思いますが、できないお子さんに対しては、1対1の家庭教師が必要となります。
参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。